2019年10月19日
全国の奨学生136名が参加
挨拶する稲野理事長
奨学生懇談会は、去る10月19日(土)、東京都千代田区一ツ橋の如水会館において、推薦大学30大学の奨学生136名、OB・OGである同友会員39名、大学から奨学金ご担当の24名、財団からは奨学生選考委員の先生方・役員・評議員・寄附者の17名の総勢216名の参加を得て開催されました。
この懇談会は、大学・学部・専攻・年次を異にする奨学生相互の交流・親睦を図ることを目的に開催しているものであり、今年度は、昨年度まで東西2会場で実施していたものを一本化し全国の奨学生が一堂に会する機会として、開催することとしたものです。
懇談会は、講演の部と懇親の部からなっており、講演の部では、本財団の奨学生選考委員会副委員長である小林康夫先生(青山学院大学大学院特任教授、東京大学名誉教授)と本財団の評議員である中島隆博先生(東京大学教授)をお迎えし、お二人からは「日本を解き放つ―――日本文化の可能性を、いま、考える」をテーマに対談されました。
※ 講演いただいたお二人の略歴は以下のとおりです。
お二人の対談の内容は、2019年1月に東京大学出版会からお二人の共著により発刊された書籍「日本を解き放つ」を超えて、もしかしたら続編になるかもしれない内容にも触れていたように思われます。その場にいた人にとっては、それはまるでお二人の日頃の会話を傍らで聞いているような体験となったことでしょう。
そして、対談の後の質疑で奨学生から「どうなるかわからないものでも飛び込んでみようという話があって、それでいつもは質問なんてしない人間なのですけど、大した質問じゃなくても聞いてみようかなと思って、ちょっと背中を押されました」という発言もあったように、背中を押された感触があったのはその奨学生だけではなかったのではないでしょうか。
懇親会の部では、奨学生選考委員である伊達悦朗先生(関西大学教授)の乾杯の挨拶により会が始まり、参加者相互に親睦を深め、更なる強い関係が築かれ、また、新たな出会いもあったものと思います。各大学の現役・出身者で写真撮影を行い、また、会場内ではご講演いただいた小林・中島両先生のサイン会を行いました。
そして関西大学の学生センター副所長である馬場圭太教授の中締めの挨拶の後、散会しました。
小林 康夫氏
講演会の様子
中島 隆博氏